みろりんの独り言

感じたこと、考察を綴るノート。

in this unstable world 〜この曲に込められた二面性について〜

本記事は我らが堕天使ヨハネ様こと津島善子のソロ曲「in this unstable world」について私が独断と偏見、個人的な感情ありありの解釈をまとめると言うだけのものです。

実際の''答え''とはかけ離れている可能性があるため、注意してください。

f:id:Fraise713:20180604183600j:image

 

津島善子の''二面性''について

津島善子という人間はその内に堕天使ヨハネという人格を宿らせています。

 

幼い頃憧れた天使という存在

「私、本当は天使なの!

いつか羽が生えて、天に還るんだ!」

TVアニメ1期第5話より

ですがそれはいつからか堕天使という存在に変わります。

 

Aqoursのキャラクターが発表された時、私はただ単に自分の名前が古くさいから、ヨハネと名乗っているのだと思っていました。

 

ですがそれは違い、生まれ持った圧倒的な不運のせいでいつからか自分の運命を呪い、自らを神に妬まれ天から堕とされた堕天使と思うようになったようです。

「私は小さい頃から運が悪くて、くじを引けば絶対外れるし、遠足の日には雨が降るし、道を歩けばドブにハマるし!もう、神様に妬まれてる美貌の堕天使としか思えないような、薄幸の美少女なの!」

君のこころは輝いてるかい? はじめてのご挨拶 より

 

in this unstable world

本題に入ります。

この曲はAqoursの9人のソロ曲の中でもそのキャラクターを表現することにおいて群を抜いているように思えます。

EDM調の曲に、堕天使を彷彿とさせる低音ボイス。

試聴動画を見たときの第一印象は''ヨハネ''の曲だなと感じました。

ですが、フル尺を聴くことによってその印象は変わります。

 

ここからは歌詞について考察していきます。

black or white...

ヒトはヒトツの存在とは限らない

white wing black wing

ここでは本記事最初に触れた津島善子の二面性について

天使の部分と堕天使の部分のことをイントロダクションとして触れているのだと思いました。

昨日と違う私が 違う答え出てたんだ

noがyesなら yesはno? どっちも気分次第

Ah きっと知らない自分が もっといるの

善子とヨハネは正反対の存在

表裏一体であり、全く別の存在ということを表しています。

 

サビからボーカルが左右で分離します。

この退屈セカイを渡るには

力を合わせなきゃ駄目よ

善子にとってのセカイとは常に不運がついてまわる退屈なものだったかもしれません。

そこにヨハネという存在が加わることによって見えるものが変わったのかも。

ほら私と貴方とワタシなら

やがて奇跡が起きちゃうって!

ここでいくつかのキーワードが出てきます。

「私」「貴方」「ワタシ」

ここは後々触れるので一旦保留にしておきます。

だけと今は我慢しようか 至福の時さ

unstable world

今はまだその時ではないと。力を蓄えてその時を待っているのではないでしょうか。

ヒトは記憶でヒトだと信じ込んで

good deed bad deed

自分の存在を証明するものは記憶しかありません。

真の姿がみんなと違うことを 嫌悪して

善子はAqoursに加入する前、自分を変えたいと苦悩していました。

goはgoだよ stopじゃない

さあ迷わず飛んじゃえば

nonstop and flyだよ stopじゃない

さあ迷わず飛んじゃえば

Ah 本当の自分わかるんだ 本当さ

1期5話で千歌に堕天使という存在を肯定してもらえました。

恐らく今まで誰しもがその存在を不気味に思い、彼女を避けてきたでしょう。

そんな彼女に、千歌はこう告げました。

「ステージの上で、自分の好きを迷わずに見せることなんだよ。

お客さんにどう思われるかとか、人気がどうとかじゃない。

自分が一番好きな姿を、輝いてる姿を、見せることなんだよ。

だから善子ちゃんは捨てちゃダメなんだよ!

自分が堕天使を好きな限り!」

TVアニメ1期第5話より

堕天使を肯定して貰えたことは彼女にとって、自身を肯定してもらえたことに相違ないはずです。それほどに堕天使は彼女のアイデンティティでした。

こうして善子は前に進むことができたのだと思います。

まだ聖なるセカイ夢見てるの?

美しさは脆いものよ

たぶん貴方とアナタと私達

無垢なままでいられない

津島善子のなかで幼い頃に憧れた天使という存在は脆かった。

堕天してしまう運命にあったのだと。

またキーワードが出てきました。

「貴方」「アナタ」「私達」

ここも保留にしておきます。

「Fallen angel」

間奏で1期5話の儀式中のセリフが楽曲に使用されています。

 

※ここからは根拠も何も無い完全な妄想の世界になるので注意してください(笑)

 

間奏明けの落ちサビ、「Switch」というセリフに合わせ、歌声が劇的に変化します。

そして同時に、今までサビのメロディー部分で左右に分離していたボーカルがひとつになります。

歌詞自体は2番のサビと同じなのですが、今までの堕天使ボイスから澄んだ綺麗な歌声となるのです。

ここで多くの人は天使ボイスにスイッチすると考えると思います。

私も最初はそうでした。

 

でも、ここで私が考えたのがCVを担当している小林愛香さんの存在です。

皆さんご存知の通り、彼女のヨハネへの愛情表現には驚くべきものがあります。

1stライブ、2ndライブツアー、ファンミーティングを経て彼女は着実に善子との信頼関係を築いてきたことでしょう。

 

私はこの落ちサビの部分は天使の善子からではなく、キャストである小林愛香さんから津島善子へのメッセージだと解釈しました。

するとここでの歌詞

でも貴方とアナタと私達

無垢なままでいられない

が貴方(善子)とアナタ(ヨハネ)と私達

という風に見えて来ないでしょうか。

 

ここで先程まで保留にしていた1番、2番サビの歌詞についても触れていきます。

ほら私と貴方とワタシなら

やがて奇跡が起きちゃうって!

ここは私と貴方(あいきゃん)とワタシ(ヨハネ)なら

でも貴方とアナタと私達

無垢なままでいられない

ここは貴方(あいきゃん)とアナタ(ヨハネ)と私達

 

1番と2番で一人称がヨハネから善子へと変化していると考えました。

 

もしかすると、間奏の儀式は小林愛香さんを召喚するための儀式だったのでは?

 

いよいよラスサビになります。

この退屈セカイを渡るには

力を合わせなきゃ駄目よ

ほら私と貴方とワタシなら

やがて奇跡が起きちゃうって!

だけど今は我慢しようか

至福の時 タイミング待ってる

いつかどこか私と貴方 出会う筈でしょ

unstable world

 

「私と貴方」つまり、「津島善子小林愛香さん」が出会うということ。

それは本当に奇跡と呼べることだと思います。

 

小林愛香さんは以前、「ステージに立つ自身は憧れの存在であるヨハネを輝かせるための存在」と仰っていました。

 

小林愛香さんが津島善子を演じるキャストという存在の自分をこの曲に込めて歌ったかどうかは定かではありません。

あくまでキャラクターソングですから、キャストのことを入れ込むのはおかしいという意見も分かります。

 

これはラブライブ!サンシャイン!!。

 

この曲の大前提は津島善子の''二面性''を上手に表現したキャラクターソングである。

それは間違いありません。

 

ですが、その裏では、津島善子小林愛香さんの、''魔界最強の2人組''の絆を表現するという、別の意味で''二面性''のある、畑亜貴先生の粋なサプライズ曲ではないかと、そう解釈したいなと思ったのです。

 

この妄想は「in this unstable world」がライブで披露されることによって打ち砕かれるかもしれません。

ステージに立つ小林愛香さんは1人ですから、この曲がライブでどういった表現をされるのか、今からとっても楽しみです。

 

6/9追記:

ライブでの演出で、イントロのサイレンの部分、メインモニターに映し出されていた演出は「keep out(立入禁止)」のテープでした。

きっとヨハネの世界にはキャストである小林愛香さんのみが立ち入ることを許されているのかな、なんてそんなことを感じた3rd埼玉初日でした。

白い翼と黒い翼を背負った彼女の姿はまさにヨハネそのものでした。

ラスサビ、歌詞部分を歌うのではなく、シャウトをする小林さんの姿がとても格好良かったです。

 

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!😈